眠りは2種類の異なる性質から成り立っています。 ●レム睡眠 〜Rapid Eye Movement - 急速眼球運動を伴う眠り〜 眠っていても目玉が動き、脳は覚醒に近い浅い眠り。 ●ノンレム睡眠 〜Non REM - レム睡眠でない眠り〜 ぐっすりと熟睡した状態の眠り。(ノンレム睡眠は、睡眠の深さによってさらに4段階に分けられます) 一般には、入眠するとすぐにノンレム睡眠に入り、睡眠ステ-ジV、次いでWの段階に達します。これは、睡眠が脳を休息させていると考えられます。このとき体温は下がり、体内の熱を出すため、体表面は温度が上がって発汗作用が活発になります。この入眠時の段階をスム-ズにさせることが、翌日の目覚め感に影響します。このときの脳波は波型がゆるやかなδ波が主です。また、脳が休息しているので揺り起こしても容易には起きません。深い眠りといわれるゆえんです。 レム睡眠のときに体温は上昇し、眼球も運動していますが、筋肉の緊張は解け、だらりとした状態になります。脳波はθ波が主で、体のほうは休息しており、浅い眠りといわれるゆえんです。また、時間が経つにつれノンレム睡眠V-Wの段階は少なくなり、レム睡眠の割合が多くなってきます。
図のように、ノンレム睡眠を経てレム睡眠に入るまでを「睡眠単位」と呼び、およそ90分かかります。 成人の場合、一晩に8時間眠る人は睡眠単位を5回、6時間ならば4回繰り返しているわけです。その際、レム睡眠が終わるごと、即ち90分ごとに目覚めやすくなります。
睡眠時間については、6時間以下の人を短眠者、9時間以上の人を長眠者として分けています。大部分の人はその間に入りますが、睡眠時間の長短と睡眠の質とは直接関係はないと考えられています。長く眠るから良い睡眠、短時間の眠りだから悪い睡眠とはいえません。目覚め感の良い睡眠は、ノンレム睡眠で十分に大脳の疲れをとり、レム睡眠で肉体の疲労をとることによって得られます。 年齢によって睡眠時間は変化します。赤ちゃんのときは16時間程度ですが、成長するにつれ短くなり、成人では7〜8時間前後、老人になると6時間前後になります。なお、日本人の成人の睡眠時間は、現在のところ少しずつ短くなる傾向にあります。